家を建てる時やリフォームで薪ストーブを導入しようと思ったら、
薪ストーブってどういうデザイン(メーカー)にする?
どのような雰囲気(インテリア)にする?
というところで、まずは家族の好みのすり合せをしていくことになると思います。
わが家は、夫がどうしてもバーモントキャスティング社の薪ストーブを入れたがっていたから決まっていました。
しかし私はカントリー路線には絶対にしたくないからというのもあって、ホーローは絶対に嫌。
出来れば、やりたい方向のインテリアでも馴染むというか落ち着いて見えるだろうスキャンサーム社の薪ストーブの方がそそられていましたが・・
薪ストーブは設置して終わりじゃないですからね(^^;
今後の薪集めやメンテナンスの事を考えても、”やりたい”夫の士気?に関わりますから。
バーモントキャスティングス社のアンコールにするなら、ツヤのないブラックにするのは妥協ラインでした。
そして次に考えるのは、どのような場所にどのように設置するか。
薪ストーブ自体のデザインもあるけれど、そこにプラスして全体の見た目の良しあしというかインテリアとしての方向を決めてしまうのが、炉台や炉壁。
素材を何にするかで方向がばっちりついてしまいますから、何を選ぶかって重要なのです。
薪ストーブの色、そして炉台と炉壁の素材。
それだけでこんなに雰囲気が変わりますから。
ちなみに我が家は薪ストーブを導入するにあたって、工事に関しては、
家の内装を含む炉台や炉壁の工事・・・住友林業
と決めていました。
このあたりは、お互いの信用出来る所と今後を考えて・・です。
新築の場合は通常はハウスメーカー(我が家の場合は住友林業)で全部お願いすることが多いと思います。
その場合は全部が”提案工事”になるのかな。
薪ストーブ屋さんの話では、中途半端に外部から新築工事に関わると、なかなかに仕事がやりにくいんだそうです。
お互いの工事の保証のこととか、責任問題とか。
それでも住林側が柔軟に対応してくれたのが大きくて、無事に納得のいく施工をしてもらえました(^^)
・・あ、住林の営業さん的には、やっぱり自分のところからの手配でやってほしかったらしく、最後に「やっぱりうちで全部やりませんか?」的な事は聞かれましたけどね。
そして無事に完成。
ここでの設計さんの拘りは、吹き抜けの天井までの炉壁のタイル。
リビングに入った時の正面に見える薪ストーブとタイルのスッキリ感はかなり気に入っています。
ただ・・
実はこれって、本来の炉壁としての機能を考えたら良いものではなかったのです。
見た目だけで決めてはいけなかった、炉壁のこと
家の中のテイストを決める際は、設計さんと決めていくことになります。私自身、担当してくださった設計さんはかなり信頼していたし、何度も一緒に試行錯誤して出てきた案で見た目上もベストだとも思ったので、薪ストーブの後ろは是非とも天井までのタイルにしたいと思っていました。
そしてそのまま話も最後の方まで進みました。
でもここで薪ストーブ屋さんからのダメだしが。
炉壁の後ろは熱を回すから、このようにすると熱の逃げ場がない。
どういう事かというと・・
ストーブは全周囲から輻射熱が放出されているため、壁面や床をはじめ、薪、家具、カーテンなどの可燃物から安全な離隔距離を確保したうえで設置しなければなりません。
炉壁と25ミリ空気層
ストーブを水平に設置でき、上に物が落下しない場所であることを確認したうえで、壁面(可燃物)と炉壁の間に25ミリの空気層(隙間)を設け、空気の循環を確保できる壁(炉壁)を設けること。
引用:ファイヤーサイド
だそうです。
だから炉壁の必要な薪ストーブの場合、炉壁がある程度の高さまでなのですね。
薪ストーブ屋さんだからこその指摘。
しかし、見た目的にはやっぱり上までタイルを貼りたい。
これは施主としても希望。
こういうところで、ハウスメーカーと薪ストーブ屋さんとの摩擦が生じるらしいです。
薪ストーブ屋さんの話では、実際に今まででも大手ハウスメーカーで建てたい施主とハウスメーカーと薪ストーブ屋さんとの話合いで、薪ストーブ屋さんで施工するのをやめた方もいらっしゃるそうで。
でも予想外に住林は柔軟に対応してくれて、その辺りを薪ストーブやさんとどうすれば解決できるか打ち合わせしてくださったようで(^^)
両社納得できるカタチで、無事に天井までのタイルを炉壁にできました。
どうなっているかというと・・
判りやすい角度で写真撮ってみました。
写真のタイルの丁度真ん中のところの一筋の目地部分が他よりほんの少しだけ幅広いのがわかるでしょうか。
ここより上は普通の土台にタイルを貼ってあるのですが、ここより下は空気が通せるように空洞にしつつ土台をつくってあります。
普通に正面などから見ている分には全然わかりません。
言うと、あぁほんとだ!ってわかるレベル(^^)
よく見てみると、この隙間だけが少し深いのです。
写真の真ん中。
もともとこのタイル自体、1枚ずつ全て水糸を張っての手貼りです。
そして目地なし。
だからほとんど違和感なく施工できたのかな~。
タイルを貼って見えなくなった部分だけれど、ここにはかなりの手がかかっています。
炉壁施工上のアドバイスをくださった薪ストーブ屋さんにも、それにきちんと柔軟に対応してくださった住林にも感謝です。
で。
薪ストーブの全体的な見た目の良さと家のテイストにも重要な役割をする炉壁と炉台。。
設置するとなったらやっぱり拘りたい部分なのですが・・
ここで最近気になってきたのが、
薪ストーブ自体を入れ替えるとなったらどうする?
薪ストーブ本体を入れ替えるとなると、気になるのが炉壁
薪ストーブもずーっと何十年も使えるわけではないし、今後の自分たちの年齢や体力やライフスタイルの変化もあるし、いつまでも薪を無料だったりで手に入れて作りつづけられるわけではない・・。・・と、先日も書いたけれど、燃費のものすごく良いスキャンサーム社の薪ストーブを体感して、考えさせられました。
軽い細薪でびっくりするぐらいの燃費の良さ。
今我が家に用意してある今シーズン分の薪で、3シーズンぐらい使えそう。
実際に、6年ぐらい使っていた人でスキャンサームに乗り換えた方も何人かいらっしゃるそうで、その気持ちはわからなくもないです。
でもね・・・。
同じようなテイストになる薪ストーブだったら全然問題ないと思います。
サイズが変わらないとかね。
基本的に煙突はそのまま使えるそうなので。
ストーブのサイズが少し大きくなるとかだったらまだいいのですが・・
これ、結構縦に長いのです。
コメント
はじめまして!なおひよさんのおうちの雰囲気が大好きで前のブログのときから読んでましたが初コメントです。色彩の整ったおうちで本当にきれいだなって思いながらいつも写真を眺めています。しかもうちも田舎に住んでいて、更に薪ストーブも使っているのでなおひよさんのブログをいつも「そうそう、同じ~」って共感しながら読んでます。
前回・今回とも「わかるわかる~!!」って思いながら拝読しました。うちも薪ストーブの後ろの壁は全面タイル貼りにしましたが、壁ふかしをして防火性の高いセメントボードを入れて上下に切り欠きを入れてとかなり慎重に施工してもらいました。お金はかかりましたが壁内の木材がいつのまにか低温炭化して火事なんてことになったら怖いですしね。
そして更なる共感ポイント!私もスキャンサーム好きです~。ミラノストーンが欲しかったんだけど、重さと価格がビックリするものだったので断念しました。でもなおひよさんの記事を読んで、我が家も入れ替えの時はスキャンサームの薪ストーブがいいな~って改めて思いました(まだまだまだまだ先ですが)。
はじめまして!ニート主婦さん(笑)←すごい思い切った名前ですね(^m^)一瞬書くのを躊躇しました(^^;
コメントありがとうございます!
コメント頂くのん久しぶりなうえに、同じく住林で薪ストーブ!!
それも全面タイル貼り♪
ブログ見させていただきました。そしてむっちゃ興奮しました。
すんごいお洒落!カッコいいー。
窓とバーチカルブラインドの長ーいラインとか最高です。
うちはある意味南側の開口部を勿体ないことしちゃったので、憧れます。
めちゃくちゃ好みです。
scan、良いですねぇ。
うちも次はやっぱりスタイリッシュなのがいいです。
ミラノは置いてあるのを見ましたが、ミラノストーンってどんなんだったっけ?とカタログ見ました。
石なんですね。それは重い。。でも絶対カッコいい。
お値段どのぐらいなのかものすごく気になります(^^;;
またゆっくりとブログを読ませていただきますね。
良かったらいろいろと情報交換させてください♪
名前呼びにくいってよく言われます(笑)まあ、そのままなので。
ミラノストーンって確か本体だけで200万とか言われて撃沈しました。むりぃぃぃ。でも実物見たらめちゃめちゃかっこよかったですよ。
薪を自己調達っていうのも共通です(今のところは、ですが)。チェーンソーをブンブン言わせてパッカーンと割って薪を作ってます。実際に薪ストーブを使ってみるまであんなに木屑とか粉とか落ちるって知りませんでした。なおひよさんのお宅は薪を運ぶ動線がタイルになっていて本当によく考えられてますね。使いやすいでしょうね。
なおひよさんと情報交換できるなんてめっちゃ嬉しいです!!これからどうぞよろしくお願いします!
いえいえ、こちらこそめっちゃ嬉しいです(^^)
ほんと、よろしくお願いします。
ミラノストーン、高ーー!!
飛びぬけてますね~。
さすがの石!
実物見てみたいなぁ。